今年も童話の花束が贈られて来ました。
思えば、今年前半に3か月かけて
書いた童話「迷子になったのぼくのせい?」は落選し、
全力で書いたとは言え、
たったの3か月で結果を出そうという自分は浅はかで
虫が良過ぎるのかなと思った次第です。
立派な作品集を見ていると
しみじみ自分の無力さを痛感しました。
これまで童話の花束をじっくり読むこともせず、
さらっと読むくらいだったので
今回こそは改めてよく読んでみることにしました。
来年また挑戦するために、
少しは受賞作品を研究してみたいと思います。
・「月の道」富田龍一
はるか遠くにあるはすの月が
なぜか海まで落ちてきた。
主人公の漁師が舟で月に渡り、
そこに亡くなったはすの妻がいた。
何とも奇想天外なお話。
絵込みで読むとストーリーを理解できますが、
文章のみだったらけっこう分かりづらい
印象でした。
これが大賞を取ることに対して賛否両論あると
思います。
私は正直これが大賞とは…!?と驚きました。
審査員の先生方の好みなんでしょう。
童話という世界も奥が深いと思いました。
評価56点
・「ばあちゃんからのラブレター」斎藤まどか
母親を事故で亡くした父子家庭の男の子と
母親代わりの祖母の交流のお話です。
祖母が男の子にお弁当を作り、手紙が添えられていました。
その手紙に困惑する男の子。
ただ、祖母のお弁当は美味しく、感謝もしている。
複雑な気持ちが表現されています。
評価63点。
・「おいっ子のギモン」井手孝史
中年になると髪の毛が薄くなり、禿げたりしますが、
その現象を髪の毛が旅に出ていなくなったという
仮定のお話しです。
発想は飛び抜けている訳でもなく、普通かなと思います。
でも、子ども向けのお話しとしては面白いかもしれません。
評価58点
・「夢布団」朝岡みゆき
個人的に、今回の童話の花束の中で一番好きなお話しでした。
綿の代わりに夢を詰める夢布団。
男性はお母さんの夢布団をオーダーメイドしました。
夢の中に亡くなったお母さんが現れて、
思い出を回想する。
優しさを感じるお話しでした。
評価83点
以上最優秀賞、優秀賞、佳作から1点を選んで読んでみました。
じっくり読んでみると良い作品が多いなぁと思いました。
自分が好きな作品は最優秀賞より佳作でしたが、
好みなので仕方ありません。
受賞作品の良い所を学びつつ、
自分の考え方や価値観も大事にしていきたいです。
来年もめげずに応募するつもりです。